百万一心(ひゃくまんいっしん)
皆の衆、いかがお過ごしでござるか?今回はこれにて御免つかまつる...ではなくて、今回は三本の矢の教えでも有名な戦国武将、毛利元就の作と伝えられる「百万一心」について紹介するでござるです。1523年、元就殿は毛利本家を継ぎ郡山城の拡張工事を行ったのでござった。しかしながら、工事を始めたものの、西の丸の石垣だけが何度も崩れてしまい、家臣たちはテヤンデェ~とばかりに人柱を立てませうと進言したのでござった。
しかし、元就は反対し家臣たちに「百万一心」と大書した紙を家臣に渡したのでエグザイル。
そして「この文字を大石に刻んで石垣の土台にせよ。そうすれば、決して崩れることはないぜ」と言ったそうござりまする。
普請奉行がよくよく見ると、「百」の文字は1画足りない「一日」。「萬」は略字の「万」で「一力」にも見えるで候。「心」の文字も1画略されており、「一日一力一心」とも読めたのでござんす。理由を尋ねると元就は、「『一』は同じ同意であるから、日を同じく、力も同じく、心も同じくするの意味でやんす。と言ったのであり申した。
すなわち、みんなが心を一つにし、欠けたる場合は補い合い、力を合わせて同時に行えば大抵のことは成功するのであーる」と答えたそうでござりまする。
そろそろ、おとといきやがれテヤンめぇ~っ!って声が聞こえてきましたので、訳のわからない変な時代劇言葉はこの辺にしときましょう。まとめますと、元就は築城になぞらえて家臣一同の一致団結を説いたのでした。そして元就は家中に対して常に融和・和合を求め、その求心力となるスローガンを考えていたのです。
戦国武将として、内部にも気配りを欠かさなかった素晴らしき武将の一人であったに違いありません。我々もこのような気配り・目配り・思いやりができる人間にならなければいけませぬな。さぁ、今週もハリキッテ行きましょう~(^ω^)/
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